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PMS、生理痛のツラさを周りに理解してもらえません(涙)|なんでも相談室「今日はどうされましたか?」#4

スキンケアに関する疑問から、カラダのお悩み、生活習慣のことまで。みなさんが気になることならなんでもOKの相談室がオープン。毎回、1つの悩みをテーマとして取り上げ、お答えしていきます。

お悩みにお答えするのは…

今月の先生
相談員 高尾美穂

女性のための総合ヘルスクリニック「イーク表参道」副院長。医学博士、産婦人科専門医、スポーツドクター。ヨガドクターとしても活躍し、診療のかたわら、講演活動も行う。

今月の先生
助手 清水 尚美

元美容メディア編集者。生理痛が重く、生理1〜2日が月曜にあたると絶望的な気持ちに(涙)。痛み止めは必須。社会人1年目では、就業中の生理痛を言い出せず悩んだ経験あり。


本日のお悩み

PMS、生理痛のツラさを周りに理解してもらえません。どうしたらいいですか?

PMSも生理痛も重く、毎月生理がやってくると本当にツラいです。恋人や同僚、上司に言ってもイマイチ理解してもらえず、もうちょっとサポートしてもらえたらと思っています。何かいい方法はありますか?

痛みや不快感は、他人に伝わるもの?

生理、PMSって、かなりの個人差がありますよね。全く感じてない方もいますし。

個人差しかない、と思った方がいいです。言っちゃえば、生理痛、PMS、さらに更年期に関しても、全部「主観」なんですね。

ハッ、確かに…。

エコー検査で特に何も見つからなくても、「生理痛が重いんです」と婦人科を受診された方には「月経困難症」という病名がつきます。本人がどう感じるかというのが、診断名に繋がるくらいの状態。だから、人に分かってもらうなんて、期待しない方がいいってことです。

なるほど。とはいえ、何かしらできることはないのでしょうか(涙)

専門家に相談をする、または、自分でできる対策をする、に尽きますが、それをするにしても「どこをゴールにするのか」を事前にイメージしておくのが重要です。

“なりたい状態”から逆算して対策を考える

自分がどういう状態になることを望むのか、ということですね。

そうです。例えば、「お薬を飲んででも楽になった方がいい」、「痛みや不快感をなくしたい」がゴールになるのであれば、その中間のブラックボックスに関してはある程度、許容範囲を広くしないとそこには辿り着けないと考えるのがベターですね。「薬は飲みたくないけど、楽になりたい」のは、正直、なかなか難しい。

薬を飲みたくない理由として、「太るんじゃないか」、「痛み止めが効かなくなるんじゃないか」という不安の声をよく聞きますが…。

太ったように感じるのは、むくみのせいではないでしょうか。飲み始めは軽度の吐き気や乳房の張り、頭痛、むくみが起こることもありますが、飲み続けていくと解消していくことがほとんど。痛み止めが効かなくなるなんてこともありません。もし不安であれば、婦人科医に打ち明けて、話を聞くといいですね。

生理、PMSを理由に仕事を休みづらい問題

あと、生理やPMSで辛いのを職場にどう伝えればいいか、と悩まれる方もいらっしゃるんじゃないかなと思います。先生なら、どうアドバイスされますか?

職場に伝えなきゃいけない内容は何かと言ったら、「今日は調子が悪い」、「それがいつまで続きそうなのか」ということ。男性だって、下痢で調子が悪い時があるでしょうし、ワクチンを打って調子が悪いこともあるでしょう。少なくとも「今日は100%の馬力で働けません」ってことが伝わればOK。理由を言う必要は本来ありませんよ!

本日の学び

何が原因で体調が悪いのかはもちろん、有休を取るにしても詳細を言う必要はないんだった、とハッとしました。PMSも生理痛も「個人差しかない」ということなので、「理解してもらおうと期待しない方がいい」という言葉に、なんだか気持ちもスッキリ。自分の身体と上手く付き合っていきたいです。(清水)

監修/高尾美穂
編集/間野加菜代(Cumu)
イラスト/itoaya

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